スパイスカレーとの出会い

　スパイスカレーにハマったのは、4年7か月勤めていた会社を辞めて有給消化期間を持て余していた、３年ほど前のことです。

　それまで少なくとも8時間は外（会社）にいて、業務の話はもちろん、業務の合間に雑談したりするのが当たり前だったのに。
急に「ほぼ人と話さない生活」「話し相手は夫のみ」「家に1人でいる時間が激増」となった結果、お豆腐メンタルがぽろぽろと崩れてしまいました。
今思うとしょーもなっ！って笑える話なのですが。

　見かねた夫が「せっかくだから、行ってみたかったお店とか、休日は混む人気店とかに行ってきたらいいんじゃない？」と。
お言葉に甘えて、SNSで見て気になっていた近所の間借りカレー屋さんに行くことにしました。
このお店のカレーが、私がスパイスカレーにハマるきっかけとなりました。

　お店の名前はANDY CURRY。夜はbarで、お昼の時間だけ間借り営業をしていました。
何度か通りかかったことはあるものの、中々飛び込めずにいたお店。
入ってみるとふわっとスパイスの香りがして、テンションが上がったのを覚えています。

　そのときのメニューはシンプルでカレーが2種類とそのあいがけでした。
欲張りなので、もちろん！迷わず、あいがけに。
食べてみるととにかく美味しくて。そして、スパイスが効いているのは分かるけど、何が入っているのかは全然分からない。その謎にとっても魅力を感じたのです。

　その後も何度かお店に足を運び、食べる度に何が入っているんだろう？どうやって作っているんだろう？家でも作れるのだろうか？と思い巡らせ（笑）、そして自分でも作ってみたい！！と思うようになりました。

　まずは本屋さんに行って、スパイスカレーのレシピ本を探しました。
キーワードは、「初心者」「やさしい」「簡単」など。それから中身を見て、写真が多いもの。
私が初めて買ったのは、【「ナイルレストラン」ナイル善己のやさしいインド料理】です。
　玉ねぎの炒め度合いや料理工程の写真があって分かりやすく、レシピもたくさん掲載されていたからです。
南インドのカレー・おかず、北インドのカレー・おかず、デザートや飲み物まで幅広く載っているので、色々チャレンジできそうなところにも惹かれました。

　初めて作ったのは、このレシピのサグチキンカレーでした。
使うスパイスが比較的少なかったこともあり、レシピ本通りの材料を全て揃えることができました。仕上がりは本の写真とは少し異なりましたが、驚くほど本格的でおいしいカレーが出来上がりました。
夫も私もおかわりして、あっという間に食べきってしまうほど。

　次回の記事では、サグチキンカレーを作ったときのことを投稿したいと思います。