日光へ行ってきた!~日光山(輪王寺・東照宮)~
今回は前回の「日光へ行ってきた!~いろは坂、華厳の滝~」に続き、~日光東照宮~編です。ほとんど調べず、行き当たりばったりのお出かけだったので、「日光東照宮もサクセスが良ければ行きたいね~」くらいに話していたのですが(笑)華厳の滝へ向かうルートが、日光東照宮の前を通るルートでして。これなら余裕で行けるじゃん!ということで、急遽向かうこととなりました。
国道122号線を日光市街方面へ運転していて入りやすそうだなーと思ったので、日光市営駐車場 西参道第1駐車場に停めて社寺へと向かいます。駐車場から階段を登ると表参道にたどり着きます。
表参道をしばらく歩くと、日光山 輪王寺の受付所が見えたので寄ってみることに。予習0なので、とりあえず寄って見てみる作戦です(笑)ちなみに「輪王寺」というのも記事を書くにあたって調べました。なんだか申し訳ない…。
そんなこんなで敷地内に入ると分かりやすい案内が!拝観料が必要なところは、「本堂」「大猷院(たいゆういん)」「宝物殿」の模様…。
以下は、日光山 輪王寺の公式サイトより抜粋しました。
輪王寺には、本堂(三仏堂)・大猷院・慈眼堂・常行堂・中禅寺・大護摩堂・四本龍寺等のお堂や本坊、さらに十五の支院を統合して出来ており、その全体を指して輪王寺と総称します。
明治の頃から日光は輪王寺・東照宮・二荒山神社の三カ所が参詣所とされ、それぞれの境内は、いつも賑わっています。しかし、それ以前は「日光山」としてひとつに包括された関東の一大霊場だったのです。日光山は天平神護二年(766年)、奈良時代の末に勝道上人(しょうどうしょうにん)により開山されました。
今回は「本堂(三仏堂)」のみを拝観することにしました。お堂の中は撮影禁止だったので、写真は外観のみです。
個人的にドキッとしたお言葉は「小欲知足(しょうよくちそく):欲少なくして足るを知る」です。ないものねだりばかりではなく、今十分に満たされているものに対して満足することが大切だなと。特に日常的にやりがちなのが、「暴飲暴食」ですかね(笑)
これを機に、ヒト・モノ・コトに対して、「小欲知足」を心がけたいなと思ったり。
身の引き締まる思いで、輪王寺を後にして東照宮へ。鳥居をくぐる前からもう立派。
鳥居です。鳥居には大きく分けて2種類あるようで、「神明(しんめい)鳥居」と「明神(みょうじん)鳥居」があります。東照宮の鳥居は「明神鳥居」です。明神鳥居は「笠木」と呼ばれる鳥居上部の横柱の両端が上向きに沿っており、額に社名が書かれているのが特徴的なので、これに当てはまっていることが分かります。
鳥居をくぐると、左手に五重塔(重要文化財)があります。
拝観券を買い、いざ!階段を上がって表門(重要文化財)をくぐると、早速目を引く建物が。こちらは三神庫(重要文化財)と言い、上神庫・中神庫・下神庫の総称です。下の写真は三神庫のうちの1つ、中神庫です。
そしてお次は神厩舎(しんきゅうしゃ)です。神厩舎はご神馬をつなぐ厩(うまや)のことで、こちらもまた重要文化財です。猿が馬を守るとされていることから、猿の彫刻がなされています。全部で8面ある猿の彫刻は人間の一生を風刺しています。
そしてこの「見ざる・言わざる・聞かざる」は有名ですよね。日光東照宮と言えば、「三猿」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。予習0の私としては、この「三猿」を観てみたい!という思いだったので、実際に観られてとても嬉しかったです。
ちなみにこの「三猿」で風刺されているのは、以下の内容です。(内容は神厩舎の前に用意されて説明書きの内容を書き起こしています。)
幼いうちは、純真で周囲の影響を受けやすい。だから世の中の悪いことは見聞きせず、悪い言葉も使わせず、良いものだけを与えよ。
この時期に、良いものを身に付けておけば、悪いものに触れ(対し)ても正しい判断(行動)ができる。
次は御水舎(おみずや)です。あまりにも美しいので、すかさず写真を撮ってしまいました。現在は使われていないようですが、お参りの前に、手を洗い、口をすすぎ、心身を清めるために使われます。こちらもまた重要文化財です。
境内のこちらの場所限定のおみくじ(1回100円)がありましたので、引いてみることにしました。「この場所限定」に惹かれてか、少しだけ待ちの列ができていました。
「この場所限定」のおみくじがこちら。三猿の可愛らしいイラストが描かれています。さりげなく葵紋「二葉葵」が描かれているのも見逃せません。
~ちょこっと雑談~
水戸黄門の印籠でもおなじみ、徳川家の家紋である「三つ葉葵」。モチーフになっているのが “双葉葵” というウマノスズクサ科の植物で、ハートの形をした葉を2枚つけることが特徴です。京都の加茂神社の神草であり、賀茂葵とも呼ばれています。”双葉葵”の見た目そのままの葵紋「二葉葵」は、加茂神社の神紋として扱われていました。
加茂神社の神紋であるこの「二葉葵」が日光東照宮のおみくじに描かれていることは、「松平家(徳川家の先祖)が賀茂神社の有力な氏子であったという説」を表しているのかもしれません。
再び鳥居をくぐって、鳥居の奥に写っている陽明門へと向かいます。
こちらの陽明門は、国宝に指定されています。龍や鳳凰などの想像上の動物や、古代中国に由来する故事や聖人などをかたどった508体の彫刻が施されていて、とても美しく圧倒されます。いつまで見ていても見飽きないところから「日暮(ひぐらし)の門」とも呼ばれています。
以下は陽明門についての説明です。(写真だと少し読みづらいので、写真の下に説明書きの内容を書き起こしました。)
国宝 陽明門
高さ11m、間口7m、奥行き4.4mの楼門。508体の彫刻でおおわれており、いつまでも見ていて飽きないところから「日暮らしの門」とも呼ばれる。屋根の上には鬼瓦。軒下には後水尾天皇の御宸筆(ごしんぴつ)を象った御神号の扁額(扁額)が掲げられ、その両脇に麒麟(きりん)が配される。その下に龍と息(いき)が二列に並び、さらに下には龍の全身像と龍馬(りゅうば)。二階の廻縁の高欄に「千人唐子の知恵遊び」、その下に唐獅子、次に中国の君子の姿。通路両側の脇の間には随身が控える。陽明門に見られる多くの人物像は、泰平の世をもたらした徳川家康公の功績を称え、理想的な政治の在り方を示すものと考えられる。
背面にある地紋が逆さになっている「魔除けの逆さ柱」は、物事は完璧であるとかえって魔が差すとの考えから、故意に形を崩したものである。
陽明門からさらに奥へと進むと、今度は唐門があります。唐門は本社の正門であり、こちらもまた国宝に指定されています。全体が貝殻をすり潰して作られた胡粉(ごふん)で白く塗られており、611の彫刻が施されています。唐門をくぐるとはできないので、門の正面から拝観します。
唐門の奥には東照宮の中で最も重要な御本社があります。御本社は本殿・石の間・拝殿からなり、唐門の横から拝殿へと入る場所があります。ここでは靴を脱いで中に入ります。拝殿、そしてさらに奥にある本殿の中は撮影禁止のため、拝殿内の写真はありません。気になる方は是非、足を運んで実際にご覧になってみてください。ちなみに、拝殿の中にもお守り授与所がありました!
次に向かうのは奥宮。その奥宮へと通ずる門が坂下門であり、ここに彫刻されているのが「眠り猫」(国宝)です。伝統的な彫刻職人 左甚五郎作と言われています。牡丹の花に囲まれ日の光を浴びながらうたた寝していることから「日光」に因んで彫られたとも。
想像していたよりもやや小さめの彫刻で、実はちょっと見逃しかけたのですが…写真にもある「頭上 眠猫」の看板と他の参拝者の方の視線で気づくことができました(笑)
「眠り猫」を見上げてから坂下門をくぐり、「眠り猫」の裏側に目を向けるとそこには二羽の雀が竹林で遊ぶ様子が彫刻されているのを観ることができます。
坂下門前の説明書きによると、『牡丹の花咲く下に日の光を浴びて子猫が安眠し雀が戯れる様子から、強い者が弱い者を虐げることのない共存共栄の平和な世の中を表現していると考えられる。』とのこと。
坂下門の彫刻をじっくり観た後、奥宮へ向かいます。奥宮へと続く奥社参道には、207の石段があります!この石段は1段ごとに1枚石が使われていて、日光東照宮の建築の見どころの1つとなっています。
奥宮(奥社)は重要文化財であり、徳川家康公のお墓があります。奥宮は、拝殿・鋳抜門(いぬきもん)・そして、徳川家康が埋葬されている上に建てられた御宝塔からなります。
御宝塔の前には鶴の燭台、唐獅子の香炉、花瓶からなる三具足が置かれています。三具足は、燭台・香炉・花瓶からなる三種類の仏具のことですが、この仏具にこれだけの装飾が施されているのはこれが徳川家康公のお墓だからでしょう。
境内を歩き回ってからの石段207段。石段を登り切ったところで、達成感と満足感とほんのちょっとの疲れでいっぱい!正直なところ、運動不足を痛感した出来事でした(笑)というわけで、奥宮(奥社)の写真が全くありません!!是非、足を運んで実際にご覧になってみてください(2回目)。
そんなこんなで思いのほか日光東照宮を満喫しまして、そろそろ帰路につこうかと。やっぱり、お土産買いたいよね!ということで、日光東照宮からは車で15分ほどの道の駅「道の駅日光 日光街道 ニコニコ本陣」へ寄ってきました。
農産物の特売コーナーに、地酒、手作りのお惣菜・お弁当、そして特産品やお土産など、充実の品揃えでお土産の購入にもぴったりです。
夫は地酒を、私は日光産のスカイベリーを使用して造られた日光ストロベリーエールを購入しました。クラフトビールは他にもあったのですが、「道の駅日光限定!」の文字にこちらを買わずにはいられませんでした(笑)香りがザ・苺!味はとってもフルーティーで、酸味が効いている感じ。フルーツビールは当たりはずれが多いイメージなのですが、美味しくいただきました。
それからやっぱり、ゆば!手作りお惣菜コーナーにゆばの煮ものがあったので、迷わず購入しました。出汁が効いた煮汁がしっかりしみていてとっても美味しかったです。お昼にゆばのうま煮をお代わりせずに悔やんでいた気持ちが成仏しました(笑)
予習0で訪れた日光東照宮だったので、記事を書くにあたってたくさん調べました(笑)調べてみて個人的に面白いなと思ったことを書き足していったら、前回に続き結構長い記事になってしまいました。これで少し勉強になったので、今回ブログを通して得た知識をたずさえてもう一度訪れたいです。
歴史を知った上で訪れた方が楽しめるかなと思うので、今後行かれる方には予習をおすすめします(笑)この記事が少しでもお役に立てたら嬉しいのですが…。
これにて「日光へ行ってきた!~日光山(輪王寺・東照宮)~」おしまいです。最後まで読んでくださった方、ありがとうございます。「日光へ行ってきた!~いろは坂、華厳の滝~」編から読んでくださった方、本当にありがとうございます。そしてお疲れ様でした。ゆっくりお休みになってください(笑)
それではまた♪