今回は台湾料理の中でもよく知られている魯肉飯(ルーローハン)の作り方について書いていきたいと思います。
ルーローハンは豚バラ肉を香辛料とともに甘辛く煮込んだものをご飯にかけた、かけご飯です。台湾では大衆向けの料理としていたるところで提供されています。私自身、数年前に台湾旅行へ行ったのですが、そのときも余市で見かけました。日本での丼ものとは違って、あくまで定食のご飯のような形でご飯茶碗で提供されることが多いようでした。
今回は在宅勤務飯のメインとして作ったので、がっつり丼もの!といった感じで出しています。
~材料~
- 豚バラブロック肉 300g
- 卵 2個
- 玉ねぎ 1/2個
- にんにく 1かけ
- 生姜 1かけ
- 八角(スターアニス) 1個
- 五香粉(ウーシャンフェン) 小さじ1/2
- 醤油 大さじ2
- 砂糖 大さじ2
- 酒 大さじ2弱
- 酢 小さじ1
- オイスターソース 小さじ1
- 水 250~300ml
- サラダ油 適量
- ご飯 好きなだけ
~工程~
- 卵はゆでて、殻を剥いておく。
- 玉ねぎを粗みじん切りにする。
- にんにく、生姜をみじん切りにする。
- 豚バラブロック肉は1~1.5cm角に切る。
- 鍋にサラダ油を入れて熱し、八角、にんにく、生姜を入れて油に香りを移す。
- 玉ねぎを入れ、色づくまで炒める。
- 五香粉を加えて焦げないように炒めあわせる。
- 豚バラ肉を入れ、色が変わるまで炒める。
- 残りの全ての調味料と水を加えて、沸騰したら5分ほど煮込む。
- ゆで卵を入れて、弱火で20~30分ほど煮込む。
- 器にご飯を盛り、10.を好きなだけかけたら完成!
濃いめの味付けになっています。あっさり、さっぱりとした方がお好みであれば、醤油や砂糖を少な目にするか、お酢を多めにしても良いかと思います。卵の加減はお好みでどうぞ。
ルーローハンの作り方やレシピを調べると様々出てくるのですが、私の場合は基本的にカレーを作るときの下記の工程がベースになっています。
油
↓
ホールスパイス
↓
にんにく、生姜、玉ねぎ
↓
パウダースパイス
↓
具材
↓
水+(調味料)
↓
煮込む
正しいのかは不明ですが、なんとなくそんな雰囲気が出ている気がするので良しとしています(笑)ポイントとしては、八角と五香粉、オイスターソースかなと思います。五香粉は中国の料理(ほぼ全ての地域)で主に使われる5つ以上の香辛料を混ぜ合わせたものです。分かりやすく例えるとすると、七味唐辛子のようなものでしょうか。五香粉の一般的な原料としては、八角、クローブ(丁香)、カシア、花椒、ウイキョウの5つです。スーパーでも調味料(中華)コーナーやスパイスのコーナーに置いてあり、簡単に入手することができます。
スパイス小噺
五香粉の原料でもあり、今回も単体で使用している、八角(スターアニス)について少し。八角は「トウシキミ」という木の果実を乾燥させたものです。下の写真のように8個の角を持つことから「八角」と呼ばれていますが、ほかにも様々な呼び名があります。八角の香りの主成分が茴香(ウイキョウ)やアニスと同じアネトールであり、香りも似ていることから「大茴香」や「八角茴香」、星のような形をしていることとアニスとも香りが似ていることから「スターアニス」とも呼ばれます。少し癖のある甘い香りが特徴です。
中国料理で使われるイメージのある八角ですが、東南アジアの料理でも幅広く使われています。カレーでも使うことがあるので、個人的には買って損はないスパイスの1つかなと思っています。
もし、良ければ五香粉を試してみていただきたいです。あるとないとでは全っっっ然!!別の料理です。八角もあればなお良しです。オイスターソースは入れると旨味が増すので是非。八角やシナモンの類の香りが苦手な方は、「角煮丼」と割り切っていきましょう(笑)ぼんやりと参考にしていただければ幸いです。