参鶏湯は韓国料理の一つで、丸鶏の腹の中に高麗人参などの漢方、もち米、ナツメ、にんにくなどを詰めて煮込んで作る料理です。参=高麗人参、鶏=鶏肉、湯=スープ、を意味しています。滋養のある食材を使うため、薬膳料理としても知られています。韓国では夏バテ予防や疲労回復のために、食べる習慣があるそうなので、季節の変わり目やこれから暑くなる時期にもおすすめです。
今回は参鶏湯の”参(高麗人参)”が入っていないので、タイトルも参鶏湯(サムゲタン)もどきとしています。通常は鍋でじっくり煮込むところですが、炊飯器を使って簡単に作りました。炊飯器調理の良いところは、火を使わないのでほったらかし調理ができるところです。材料を入れたらあとは炊飯ボタンを押して待つだけ!
~材料~
- 丸鶏 1羽(スーパーなどで売られている、頭と足が切り落とされ内臓が取り除かれているもの)
- もち米 約1/2合
- にんにく 3かけ
- 生姜 2かけ
- 長ねぎ 1本
- 赤唐辛子 1本
- 塩 少々
~工程~
- もち米は30分以上浸水する。
- 丸鶏を掃除する。
外側の汚れや残っている羽などを取り除く。
腹の中に手を入れ、余分な脂や血合いを取り除く。(尾の方から手を入れると掃除しやすいです。) - 丸鶏の首の部分を爪楊枝で閉じる。
- 丸鶏の腹にもち米を詰める。
- 丸鶏の片側の足の付け根に穴を開けて、その穴にもう片方の足を入れる。(穴に通す方の足で穴を開けた側の足を押さえつけるようにして、穴に通すことで両足を固定する。)
- 生姜を薄切りにする。
- 長ねぎを青い部分と白い部分に切り分け、白い部分は筒切りにする。
- 炊飯器に4.の丸鶏、にんにく、しょうが、長ねぎ、赤唐辛子を入れる。
- 水を丸鶏がひたひたになるまで注ぐ。
10.炊飯ボタンを押す。
11.保温でしばらく放置する。
※我が家では半日以上保温しています。炊飯完了後すぐに食べるよりもほろほろの食感になります。
食べるときには、お好みで塩や胡椒、キムチなどと一緒にどうぞ。スープには鶏の旨味がしっかりと出ているので、これだけでも十分美味しくいただけます。保温時間を長めにすると鶏肉はほろほろ食感に。ついつい箸が進みます。
写真から分かる通り、もち米を詰めすぎると出てきます(笑)丸鶏のサイズに合わせて、もち米の量を調整してください。7~8分目くらいが良さそうです。
また今回は丸鶏の腹にもち米のみ詰めましたが、高麗人参、ナツメ、にんにくなども一緒に詰めるとより滋養のある参鶏湯になりますので、材料が手に入る方は是非入れて作っていただきたいです。私も次回はなるべく材料を揃えてより本格的な参鶏湯を作ってみたいと思っています。