今回は渡辺玲さんの【カレーな薬膳】のレシピ「チキン・レバー・フライ」を参考に作りました。本では「心身の疲労、ストレスには」という小見出しで紹介されています。インドではチキンもしくはマトンのレバーが食べられていて、多くのレバーは日々消費されているそう。フライと聞くと揚げ物かと思われるかもしれませんが、インドでは炒め物のことを指します。チキンチリフライ=鶏肉のチリ炒め、チキンレバーフライ=鶏レバー炒め、といった感じです。
鶏レバーは、貧血予防に効果のある「鉄」、疲労回復に役立つ「ビタミンB1」、目の機能や免疫機能を保つのに効果的な「ビタミンA」、赤血球を造るために必要な栄養素「葉酸」が豊富に含まれています。ビタミンAは、強い抗酸化作用がありアンチエイジングにも効果があると言われており、肌荒れ予防にも効果が期待できるのです。
そんな体に嬉しい食材をメインに使ったチキン・レバー・フライ、材料を揃えてしっかりと計量して作りました。
~材料~
- 鶏レバー・ハツ 250g
- 青唐辛子 2本
- にんにく 1かけ
- 生姜 1かけ
- バター 10g
- パクチー ひとつまみ
<スパイス>
- クミン 小さじ1/2(ホールスパイス)
- ブラックペッパー 小さじ1/2(ホールスパイス)
- ターメリック 小さじ1/4
- カイエンヌペッパー 小さじ1/2
- 塩 小さじ1強
~工程~
<鶏レバーの下処理>
- 鶏レバーは柔らかいレバーの部分とハツ部分に切り分け、白い脂を取り除く。
- ハツは縦に切り開き、中の血合いを取り除く。
- レバーは食べやすい大きさに切る。
- レバーを全てボウルに入れ、水をたっぷり入れて優しく洗う。
- 水を替えて4.の作業を3回ほど繰り返す。
- ボウルに塩、水、レバーを入れて10分ほどおき、血抜きする。
- 最後に流水でよく洗い、キッチンペーパーなどで水気をふき取る。
<下準備>
- 青唐辛子を縦半分にスライスする。
- にんにく、生姜をすりおろす。
- パクチーをみじん切りにする。
- スパイス類を計量して、ホールスパイスとパウダースパイスで別々の小皿にまとめておく。
- ホールスパイスは焦げない程度に乾炒りし、粗熱をとってからミルで粗びきにする。
<工程>
1.フライパンにバターを入れて、火をつける。
2.弱火でバターを溶かしたら、にんにく、生姜、青唐辛子を入れて軽く炒める。
3.水気を切ったレバーを加えたら中火にし、表面の色が変わるまで炒める。
4.レバーの表面の色が変わったら、パウダースパイス類を加えまんべんなく絡むようによく炒める。
5.レバーに火が通ったら、粗びきにしたホールスパイスとパクチーを振りかけて火を止める。
6.塩(分量外)で味を調える。
7.器に盛り付けたら完成!!(写真がブレブレのしかない!笑)
実は初めて鶏レバーを自分で買って下処理するということをしまして。ちょっとめんどくさい…とも思ったのですが、これを食べたら想像以上の美味しさでまた作ろう!となりました。内臓系はしっかり下処理しないと臭みやクセが強そうだし、と思ってやんわり避けていましたが(笑)、鶏レバーは牛や豚に比べると癖が少なく食べやすいレバーなのだとか。張り切って牛乳も買ってきましたが、使わずともしっかり美味しくできました。
このチキンレバーフライは、材料やスパイスも少なめで作り方もシンプルなので、ちょっとスパイスを使った料理が作ってみたい!という人にもおすすめです。それから、スパイスがしっかり効いているので、レバーがそこまで好きじゃないけど健康のために食べようかなと考えている人(いますかね?)にもおすすめです。
こちらのカレーのオリジナルレシピ、より詳しい工程については、渡辺玲著【カレーな薬膳】にてご確認いただけたらと思います。